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検定対策コラム

検定制覇の3カ条

白崎容子
元慶応義塾大学文学部教授Le Ali 13号

第32回検定に合格した皆さん、Congratulazioni!
次のレベルに向けてさっそく準備を始めましょう。惜しくも敗れた皆さんは気分をリセットして、秋の検定対策にかかってください。

1.過去問題の徹底検証

過去数年分の問題のparte scrittaの部分をつぶさに検証し、文法面から自分のレベルを確かめる。たとえば4級にも直説法未来や半過去は登場するけれど、ごく基本的な用法のみに限られていることなど、把握しておきましょう。使用頻度の高い語彙で使い方を間違えやすいものも少なくありません。過去問題集の丁寧な解説が、有益なことをたくさん教えてくれるはずです。

2.イタリア語のシャワーを浴びる

リスニング対策の第一歩は過去問題集のComprensione auditivaから。出題傾向を把握し、服装や日用品の形態など頻度の高い話題にまつわる語彙を増やす。語彙力はリスニング突破の決め手のひとつです。そして、自然な会話の流れに慣れること。3級4級では、そのものずばりの問題も出題されます。映画やネット配信のテレビドラマなどを活用して、日常会話のさりげないやりとりに親しむことはきわめて重要です。上級レベルを目指す方は、ニュースにも挑戦してください。そこまではちょっと…という場合には、市販のリスニング教材がじゅうぶん役に立ちます。イタリア語のシャワーを浴びるつもりでなんども繰り返して聴き、リスニング力に自信をつけましょう。

3.文章を読みまくる

長めの文をたくさん読む(可能なかぎり音読で)。これまでに教材として使ったテキストにも、きっと半頁~1頁くらいの文が載っているはずです。まずはそこから始めて、さらには平易な小説、新聞や雑誌の記事を読みまくり、語順や前置詞の使い方など、気まぐれなイタリア語ならではの特徴をしっかりおさえましょう。イタリア人が書いた文章に少しでも多く接すること!これは語彙の拡充ばかりか、長文リスニング問題や3級以上で出題される作文への備えにもつながるので一石二鳥です。また、1級と2級の二次試験面接でも、さまざまな文章を読みこなした経験が大きな武器となるのは間違いありません。さあ、次の検定に向けてForza!!

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