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みんなの受験体験談

自分の中でテンプレートをつくる

水野 真理子
第38回2014年春季 3級合格Le Ali 19号

私がイタリア語を始めたのは昨年の4月、本格的な受験勉強を始めたのは試験2ヶ月前の1月初旬からでした。最初に問題集を解いた時は、想像以上に出来が悪く落胆しました。学校では、イタリア人の先生や友人と毎日会話しているのにも関わらずリスニングの点数はひどいものでした。また文法は広範囲に渡り出題されており、難易度が高く総合力が試される試験だと思いました。

試験学習方法は、過去問題集を繰り返し使い問題や形式に慣れるよう努力しました。時間に限りがあるので、スピーディーに回答を選ぶということも意識しました。しかし作文については、なかなかコツが掴めずに苦労しました。その中で私がみつけたやり方は、自分の中でテンプレートをつくるということでした。慣用句や独特な言い回しを覚え文字数を稼いだり、動詞のボキャブラリーを増やすことで段々と満足の出来る作文を書くことができるようになりました。

試験当日はとても緊張しました。試験に合格しなければ、今まで勉強したこと全てが認められないような気がしていました。会場には老若男女、多くの受験者がいらっしゃいました。私同様に、みなさんからもピリピリとした試験特有の緊張感が感じられました。

まずリスニングの試験では、緊張のせいか満足のいく出来ではありませんでした。一瞬動揺しましたが、文法で巻き返すぞと心を入れ替え、慎重かつ迅速に問題を解くように意識しました。その甲斐もあり、作文には十分な時間を充てることができました。しかし全て終わったのは終了5分前でした。名前、受験番号、マーク漏れがないことだけを確認するのが精一杯でした。改めて、イタリア語検定3級の難易度の高さを知りました。

試験はスキルアップができるチャンスではないでしょうか。問題を解いているうちに、新しい発見があったり長文問題がハートフルな内容であったりするので、「もっと理解したい」、「この言葉を実際に使ってみたい」、「この話をイタリア人と話し合いたい」と学習意欲が湧くことが何度もありました。なので試験勉強だからと記憶するだけではなく、ちゃんと身につくよう取り組むことが大切だと思いました。

今回3級を受験してみて、大変良い経験ができたと思っております。イタリア語を学ぶ上での一つの目標になりますし、より質の高い学習ができるきっかけになると思います。次は準2級を目指し日々精進していきたいと思います。

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