みんなの受験体験談
一字一句理解できなくても大丈夫
- 中村 朋子
- 第38回2014年春季 5級合格Le Ali 21号
イタリアに行ったのは3年前で、娘とツアーに申し込み、5都市を廻りました。美しい世界に魅了され一度でとりこなりました。再度行く事を心に決め、イタリア語の勉強を始めました。初めは本を見たりテープを聞いたり独学でしたが、解らないところを聞くに聞けないストレスから2年前より学校に通うようになりました。既に50歳を過ぎており、記憶力も集中力も衰えるなか、必死で勉強しました。
そろそろ基礎が終わる頃、検定を勧められ、軽い気持ちで過去問を解いてみました。それがビックリするやらガッカリするやらの低い点数で、きっと無理だろうと思いながら申し込んでみました。どこへ行くにもテープを聞いて時間の許す限り問題を解きました。何十回、何百回聞くうちに、不思議にゆっくりと聞こえるようになりました。そして、例えば時計の絵が描いてあるとして、時間を問われるのは言うまでもありませんが、普段は・・・という単語が聞き取れたとして、「あっ、電車あるいはバスが遅れていて、今の時間を聞かれるのではないか」と質問の予測ができるようになりました。そして二度目の再生で確認ができるようになり、今まで58点中30点しか取れなかったのが常に40点は取れるようになりました。
そうです、一字一句理解できなくても大丈夫なのです。そうなると検定を受けるのが楽しくて楽しくて仕方ありません。結果はすぐには出ませんが、私にも出来るんだという自信にも繋がって、この検定が私に大きな勇気と希望を与えてくれたのは間違いありません。今はこれからの目標に向かって日々努力を重ねていきたいと思っています。まずは一歩から・・・