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効率的な作文対策で見事に3級合格!

正子 Nonna
第44回2017年春季 3級合格Le Ali 28号

 イタリア語を学び始めたのは今から13年前の2005年、50歳を過ぎた頃のことです。英語以外の外国語を話せるようになりたいと思い出会ったのが、イタリア語でした。最初の3年は年に24回、1回1.5時間のレッスンとNHKラジオ講座『まいにちイタリア語(入門編)』を聞くことから始まりました。それから5年後の2010年12月にイタリア短期留学を経験しました。今思えば何も分からず、ただイタリア語の中で暮らしてみたい、そうすればイタリア語が今よりずっとできるようになる……という幻想を抱いたのかもしれません。たった2週間の短期留学で、イタリア語は大きな進歩はありませんでしたが、それでも、家族と離れ、一人での最初のイタリア生活ということもあって、イタリアが一層好きになりました。

 その後、東京オリンピック開催が決まり、ボランティアガイドなら正式なガイド資格が無くても参加できることを知りました。英語ではその資格は満たしてはいましたが、イタリア語を役立てたいと、必要要件のイタリア語検定3級にチャレンジしようと決め、その対策本やスマホ(リスニング練習)で勉強を始めました。けれども、思うような上達はありませんでした。そんなとき、A先生が日伊協会で3級の対策講座をなさると知り受講しました。そこで初めて自分の不得意な所、検定を受けるなら知っておくべきことなどが分かったように思います。

 自分自身ではリスニングが不得意だと思っていたのですが、作文が弱点だということが分かりました。スペルミスが多く、不得意な所を客観的に見ることができていなかったのでしょう。イラストを描写する3級の作文は、要求された時制を用いること、順序を決め、整然と述べることが大切だと知り、使いこなせる単語を用いて正しい表現で時間内に書き切ることを教えていただきました。また、過去問を指定の時間内でやってみると、途中で迷ったり考えたりして、作文にたどり着くまでに時間がかかってしまいました。その結果、作文に費やす時間が短くなり、書き終わって見返す時間も、書き出す前に何をどう述べるか考える時間さえも足りません。問題集などは分野ごとになっていて、作文も時間を決めてやっていましたが、実際の試験ではリスニング以外ではトータルで時間が与えられるので、自分で時間の割り振りができます。基本的な択一問題では迷わず即答することで作文に多くの時間を使えるようになると思います。

 私はA先生の講座の後、再び短期留学をし、その翌年の3月に3級を初めて受験して、無事に合格をいただきました。しかし、やはり作文では余裕のない合格でした。イタリア語を始めて11年目、3級検定挑戦を決めて2年後のことでした。

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