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思い切って留学&検定受験

Yuka KAWADA
第45回2017年秋季 3級合格Le Ali 27号

 Ciao a tutti! Come state? みなさん、こんにちは!ご機嫌いかがですか? 私がイタリア語を勉強したきっかけは、仕事のためでもなく、習っている人に誘われた訳でもなく、とにかくイタリアがただ、ただ、好きだったからです。そんな私が初めてイタリアに行ったのは、大学の卒業旅行でした。学生時代からずっとサッカー選手や旅行好きの母の影響で、「早くあのブーツの形のおしゃれな国に行きたい!!」と思っていました。弾丸スケジュールの中、有名都市を10日間回り、イタリアの雰囲気を実際に肌で感じました。イタリアの人、言語、料理、建物、美術、音楽、自然の全てが、日本と異なり、予想をはるかに超える素晴らしさに心を震わされたのを覚えています。それから社会人となり、仕事に追われる毎日の中、イタリアに対する憧れは追いやられ、テレビや本でイタリア語を少し勉強したり、旅行にいったりする程度でした。そんな中、自分の人生においても、様々な困難が立ち塞がり、「何か変えたい、変わりたい!」と思い、2016年1月に、名古屋にあるイタリア語学校の扉を開きました。出迎えてくれた先生方の明るい笑顔は今でも忘れません。仕事の都合もあり、毎週ではなくても、毎回のレッスンがイタリアにいるみたいで、ものすごく幸せでした。

 簡単な自己紹介や数字くらいしかわからなかった私ですが、思い切って5月中旬から3カ月間イタリアに留学することを決めました。とにかく時間がなく、あっという間に夢の留学生活が始まりましたが、なにせ4カ月の語彙力では、ホームステイ先でも学校でも、会話ひとつ理解できないという、もどかしさの連続でした。しかし、私にとっては大好きなイタリアにいる日々は夢のようで、「私には3カ月しかない!」という思いであえて“話さなければならない”環境にとびこみ、会話を重ねました。あっという間に3カ月が過ぎ、帰国後の寂しさから、プライベートはさらにイタリア漬けの日々になりました。仕事から帰れば、イタリアのラジオを聞き、車の中ではCDを聞き、本を読み、友達やメールで連絡をとり、仕事以外のプライベートはほとんどイタリアに費やしています。すると不思議と職場にもイタリア人の留学生が来て話す機会ができ、イタリア人の友達も増えていきました。そんなある時、留学先で出会った方から3級に受かったというメールが送られてきました。その方は、すでに4・5級を受験してイタリアに留学しにきていて、私にイタリア語検定の存在を教えてくれました。実際、今の自分はどのレベルにいるのか、自分も受けてみようと思ったのがきっかけです。試験に申し込んだことで、あえて自分を試験にむけて勉強をする環境に身を置くことで、またさらに勉強することができました。留学先では会話がメインでしたので、きちんとした正しい文法を勉強するのは、むしろ初めてでした。

 2017年10月に初めてイタリア語検定にチャレンジし、幸運にも無事3級に合格することができました。受かったことで、さらにモチベーションが上がり、まだまだこれから準2級、2級と挑戦したいと思っています。私が好きな本に「夢はなくならない……今を輝かせる努力をしていれば置き去りにしたつもりの夢でも、夢の方があなたを追いかけてくる」という一節があります。これからも将来の夢のイタリア生活に向けて、私らしく突っ走ろうと思います。

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