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定概要

実用イタリア語検定とは

本検定試験は、日本国内の機関が主催し全国的に実施する唯一のイタリア語検定試験として、国内はもとよりイタリアにおいても広く認知されてきています。大学で検定取得の奨励がなされたり、専門学校の卒業単位と位置づけたり、イタリアの専門学校では日本人のイタリア語能力の証明としても用いられるようになってきました。就職における能力証明にも使われています。年2回毎年春と秋に実施しています。

概要紹介ビデオ

受験をご検討いただいている方のために、伊検の概要を動画(約10分)でご紹介しております。

こちらをクリックすると大きな映像でご覧いただけます。

公益財団法人 日本イタリア会館様の公式YouTubeチャンネルにインタビュー動画を掲載していただきました。チャンネルには多数のイタリア語講座も掲載されていますので、あわせてご覧ください。

各級のレベルと内容

  • 1級

    広く社会生活に必要なイタリア語を十分に理解し、かつ自分の意思を的確に表現できる。4年制大学のイタリア語専門課程卒業程度以上の学力を備え、新聞・雑誌などを読み、ニュース放送や映画などを聴き、要約できるイタリア語の能力と知識が要求される。
    ※1級合格者は全国通訳案内士試験(旧称 通訳案内士試験) 筆記試験語学科目が免除される。(詳細はこちら)

  • 2級

    日常生活や業務上必要なイタリア語を理解し、一般的なイタリア語を読み・書き・聴き・話すことができる。4年制大学のイタリア語専門課程卒業程度の学力を備え、一般的な説明・報告・通訳がある程度できる能力が要求される。

  • 準2級

    イタリア語の基本文法について総合的な知識を持ち、日常生活全般に必要なイタリア語を理解し、表現することができる。日常的な範囲の会話やテレビ・ラジオの内容を聞き取り、一般的な文章を読み、様々な出来事・状況・自分の意見を書くことができる能力が要求される。

  • 3級

    日常生活に必要な基本的なイタリア語を理解し、表現することができる。大学専門課程2年修了程度。日常的な範囲の紹介・伝言・簡単な電話・手紙などの基本的な表現ができる能力が要求される。

  • 4級

    平易なイタリア語を聴き・話し・読み・書くことができる。自己紹介・簡単な道案内・買い物・バールでの簡単な注文などの平易なコミュニケーションができる能力が要求される

  • 5級

    初歩的なイタリア語を理解することができる。初歩的な挨拶・紹介・質問への返答などができる能力が要求される。

試験の内容について

実用イタリア語検定は、各地でイタリア語を学ばれている方々に対して、イタリア語の運用能力を測るための試験です。試験は、聴き取り(リスニング)のほか、語彙・構文・文法・読解などの問題をマークシートに解答する形式です。

免除規定
1級・2級の口述試験については次年度にのみ繰り越しを可能としており、2回目は一次試験が免除されます。また、聴覚障害者にはリスニング試験と口述試験が免除されます。
実施級
1級 / 2級 / 準2級 / 3級 / 4級 / 5級
試験方法
リスニング(マークシート)
筆記(マークシート)
作文(4級・5級には課さない)
口述試験(1級・2級一次試験合格者のみ)
各試験方法の配点と合否基準など
受験級ごとに配点と基準点が異なります。配点は適宜変動する場合があります。
  • 1級

    ・一次試験:試験時間120分 マークシート+記述式 リスニング22点前後 筆記37点前後 記述式(作文)20点
    全分野の合計点、及びリスニング、筆記、記述式のそれぞれに合格基準点が設定される。
    ・二次試験:試験時間40分(準備時間20分を含む) 40点
    二名の面接官による評価点(満点40点)の60%(24点)が合格基準点である。

  • 2級

    ・一次試験:試験時間120分 マークシート+記述式 リスニング22点前後 筆記37点前後 記述式(作文)20点
    全分野の合計点、及びリスニング、筆記、記述式のそれぞれに合格基準点が設定される。
    ・二次試験:試験時間40分(準備時間20分を含む) 40点
    二名の面接官による評価点(満点40点)の60%(24点)が合格基準点である。

  • 準2級

    ・一次試験のみ 試験時間120分 マークシート+記述式(作文) リスニング22点前後 筆記57点前後(作文20点を含む)
    全分野の合計点、及びリスニング、筆記のそれぞれに合格基準点が設定される。

  • 3級

    ・一次試験のみ 試験時間100分 マークシート+記述式(作文) リスニング26点前後 筆記56点前後(作文20点を含む)
    全分野の合計点、及びリスニング、筆記のそれぞれに合格基準点が設定される。

  • 4級

    ・一次試験のみ 試験時間80分 マークシート方式 リスニング26点前後 筆記36点前後
    全分野の合計点、及びリスニング、筆記のそれぞれに合格基準点が設定される。

  • 5級

    ・一次試験のみ 試験時間80分 マークシート方式 リスニング20点前後 筆記36点前後
    全分野の合計点、及びリスニング、筆記のそれぞれに合格基準点が設定される。

作文の評価方法

単語数の数え方
3級から上の級では、所定の単語数範囲内(春季オンライン試験の場合は所定の文字数範囲内)での記述式(作文)問題が課されます。単語数の数え方は以下を参考にしてください。
1.  .(ピリオド)、,(カンマ)、’(アポストロフィ)、?(疑問符)、!(感嘆符)などの句読点類は、カウントしません。
2.  “ ”や‘ ’、- -などの引用符もカウントしません。
3.  l’oroやun’oraはそれぞれ2語、l’ha incontrataは3語、ce l’ho fattaは4語などと数えます。
4.  c’èも2語として数えます。
5.  al、della、dagli、nei、sulleなどの前置詞と定冠詞の結合形は、1語とします。したがって、dell'associazioneは、2語とし、d'Italiaも同様に、2語と数えます。
6.  補語人称代名詞は、glielo、glieneといった結合形の場合、1語でカウントします。
7.  数字を含んだ場合、nel 2021は2語、del 25 febbraio 2021は4語のようにカウントします。
受験者数・合格者数・年齢層
1995年に開始して以来の総志願者数は12万人を越えており、第1回から58回までの総計は以下の通りです。(準2級は第36回から新設されたレベルです)
  1級 2級 準2級 3級 4級 5級 合計
志願者数 3,447 11,196 5,226 34,363 38,236 27,792 120,469
受験者数 3,238 10,162 4,633 29,907 32,739 23,539 104,212
合格者数 317 1,349 1,534 7,894 14,109 14,970 40,172
合格率 9.8% 13.3% 33.1% 26.4% 43.1% 63.6% 38.5%

イタリアの風土や歴史・文化、そしてイタリア語に魅せられて長年学習している方がとても多いのでしょう。熟年層の受験者が目立つのが伊検の大きな特徴となっており、2018年度(2018年秋季+2019年春季)受験者の年齢層別志願者数は以下の通りとなっています。また、男女比は女性63.7%、男性36.3%でした。
9歳以下 10代 20代 30代 40代 50代 60代 70代 80代
1名 285名
7.2%
969名
24.6%
674名
17.1%
736名
18.7%
736名
18.7%
436名
11.1%
100名
2.5%
6名
0.2%

実施協力機関

  • 公益財団法人 日伊協会
  • イタリア文化会館 東京
  • 公益財団法人 日本イタリア会館 京都・大阪
  • 北海道日伊協会
  • 仙台日伊協会
  • アートリンガル外語学院 新潟校
  • 石川県日伊協会
  • 名古屋日伊協会
  • 名古屋日伊学院
  • 大阪日伊学院
  • アートリンガル外語学院 本町校
  • 岡山日伊協会
  • アートリンガル外語学院 広島本校
  • 福岡日伊協会
  • 宮崎日伊協会
  • イタリアンカルチャー倶楽部